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格闘技をする歯医者がつくる「スポーツ用マウスピース」|名東区の歯医者|ケーコ歯科

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格闘技をする歯医者がつくる「スポーツ用マウスピース」

最近、当院に来られる患者さんを見ていても、筋トレに励んでおられる方が非常に増えていると感じます。
30代の方はもちろんですが、特に50〜60代くらいの方。

今やどのコンビニでも、プロテイン飲料は必ず常備してあり、健康意識も様変わりしていますよね。
プロテイン片手にジムに通って筋トレに励む中高年はもは新常識とさえ感じますが、ジムのウェイトトレーニングで自分の体重の1.5倍以上の重さを扱う様になるとマウスピースの使用が推奨されます。

実は私も日本拳法という格闘技を学生時代から現役で続けていますが、格闘技をやるものとしてスポーツ用のマウスピースには特別な思いがあります。

市販のマウスピースの問題点

* 噛み合わせの不均一さ:最大の違いがコレで、なおかつもっとも重要な要素です。マウスピースが”噛む力を分散できるから力が入る”という理屈はなんとなくみなさんもご存知かと思います。ただ、そもそもスポーツ用に限らずマウスピースを均等に噛み合うようにすること自体、かなり難しいことなのです。当院でも顎関節用やスポーツ用問わず、2〜3回は調整に必要な場合がザラにあります。言い換えると、均等でないマウスピースは特定の歯にとても強い負荷をかける可能性があるわけで、下手をもすればマウスピースをしないほうが均一に分散できているようなケースもあります。少なくとも天然の時の噛み合わせと同等以上に均一な噛み合わせを実現でき、なおかつその負担を軽減する目的がなされていることが絶対条件なのです。

* グリップ力(装着感)の弱さ: カチッと固定される感覚が弱く、いまいち安定しません。

* 「パカパカ」浮くような違和感: 喋ったり動いたりするたびに口の中で浮いてしまう、あの特有の気持ち悪さですね。

* 長さや深さの不足: 格闘技やラグビーでは外側からの衝撃をブロックするために「深さ」が必要なのですが、市販品は歯茎の際までカバーできず、長さが足りないケースがほとんどです。

歯医者さんが提供するスポーツスプリント

歯科ではマウスピースをスポーツスプリントと呼ぶのが一般的です。
単に口に入っていればいいというわけではなく、本当に身体を守り、パフォーマンスを向上させるためには、以下の条件をすべて盛り込む必要があるのです。

1. 3mm程度の厚みの確保: 衝撃を吸収するためには、全体的に均等な厚みが必要です。
2. 全部の歯の同時接触: 噛んだ瞬間に、すべての歯が「同時」に、かつ均等に当たること。
3. 広範囲な保護領域: 歯茎の際(きわ)までしっかりと網羅し、衝撃を分散できる面積を確保すること。

これらは、精密な型取りと専門的な調整なしには、決して実現できない話になります。

独自のスポーツスプリント

ここで、当院のスポーツスプリントが一般的なものと何が違うのか、その技術的な違いについてお話しします。

素材は、当院では**「表層は硬く、裏面は柔らかい」という二層構造**の素材を選択しています。これにより、外からの衝撃には強く、歯に当たる面は優しくフィットするという、プロテクションと快適性の両立が可能になるわけですね。

そして、最も重要なのが製作プロセスです。 通常、マウスピースのシートを加熱してプレスするだけの作り方だと、どうしても奥歯の部分が引き伸ばされて薄くなってしまいます。これでは噛み合わせのバランスが崩れ、クッション性も損なわれてしまいます。

そこで当院では、製作前に模型上でどれくらいの隙間が必要かを精密に計算し、あらかじめシリコンを盛り込んでから成形するという特殊な工程を踏んでいます。あらかじめシリコンを盛った状態でプレスすることで、出来上がった時に奥歯まで均一な厚みが保たれ、理想的な噛み合わせの高さが確保できるというわけです。

さらに、完成後には2〜3回の精密な調整を行います。軽く噛んだだけでも、グッと力を入れたときでも、すべての歯に力が均等に分散される――この「完璧な同時接触」を作り上げることが、格闘技出身の歯科医の仕事だという自負があります。

不適切なマウスピースが招くリスク

実は「マウスピースさえしていれば安心」というのは大きな間違いで、むしろ不適切なものを使っているほうが危険な場合もあります。

実際にあった症例ですが、市販のマウスピースをしてウェイトトレーニングを続けていた方の奥歯に歯周病が進行していた症例がありました。マウスピースの噛み合わせが不均一だったために、重い負荷をかけた際、その力がすべて奥歯の一点に集中してしまったんです。

せっかくのトレーニングで自分の歯がダメージを受けることがある…というのは覚えておいてほしいことです。

適切なマウスピース選びの重要性

筋トレや格闘技で体を鍛えることは素晴らしいことですが、その代償として歯を失ってしまうようなことは、絶対にあってはなりません。

私は、単なる道具としてのマウスピースではなく、みなさんの大切な歯を長期的に守り、心置きなくトレーニングに打ち込めるような「きちっとしたマウスピース」を届けたいと強く思っています。

「今使っているものがパカパカする」「本格的にトレーニングを始めたいけれど歯が心配」という方は、いつでも当院にご相談ください。あなたの歯と、これからの競技人生を守るため、歯医者の視点から全力でサポートさせていただきます。