最近、ベロの痛みについて、特に遠方からのお問い合わせをいただきます。
一般的に歯医者さん選びは同じ居住区内でお選びの方が多いかと思うのですが…
市内はもちろん県内の遠方や千葉・京都・長野・滋賀・埼玉など県外から、さらに実際にお通いいただいている方もお見えです。
それだけに深刻な状況に置かれているのだとも思いますし、また舌を診察する歯科医師が少ないのだともとれます。
さて、こうした遠方からお問い合わせいただいた方の多くは、すでに歯科医院を2件3件と転院されておられ、歯医者さんに対し不信感…とまでいかないまでも、不安をいだいていらっしゃいます。
(どうせまともに話を聞いてもらえないんじゃないか…?)
(また精神的なモノのせいにされるのイヤだな…)
(そもそも治療費が高額なんじゃないか?)
…そう思うのは無理もありません。
そこで、ケーコ歯科ではこれまでみなさんからいただいた相談メールの内容から多くいただいた質問を、実際にいただいた患者さんからのメールを抜粋する形でまとめてみました。
解答もその際にケーコ歯科より返信した文面そのままとなっています。
A.
キーとなるのは歯科医師が向き合うかどうかだけの問題なので、治療できる歯科医師は必ずいるはずなのですが、話にあがるワケでもなく、さがすことが難しいのは我々歯科医師でも同様なのです。
少なくとも大学時代、舌痛症として精神的なモノとして学ぶことこそありますが、舌の症状に対する考え方や治療法を学んだ記憶はありません。
当然、治療方法が浸透するはずもなく保険点数の整備もないため、対応する歯科医院も増えず、把握するのは難しいと思われます。
A.
舌の治療は診断がキモになります。
特別な治療機器や自費治療は必要なく、レントゲンやマウスピースなど保険治療の範囲で進行してゆきます。
具体的な費用は治療内容によって変動あるものの、歯の詰めモノや入れ歯や歯石除去などとあまり変わりません。
例えば、週1の治療で伺いした場合は、2日連続で治療して頂けることは可能でしょうか?
A.
遠方から実際にお通いいただいた方・いただいている方もお見えになります。
平均すると1〜2ヶ月で改善の兆しにあるように思います。
ただ、遠方である場合の問題点があります。仮歯などの調整が必要な治療でのトラブルに対して急患対応がほぼ不可能な点です。お近くであれば可能な予約を早めるなどの対応できない訳です。そう言った理由から通院を断念されるケースがあるのも事実です。
しかし、実際舌の縁は硬くなり また赤くもなり、部分的ですが、上下に切れている箇所もあります。
A.
歯科医師は精神科医ではありませんので、精神科領域の診断はできません。歯科領域で異常がないことを確認しないかぎり、他科領域を疑う段階にはないといえます。
「気にしすぎ」・「精神的なもの」
舌の症状でそんな言葉を担当医から投げかけられるケースは非常によく聞き、そうでなくともほとんどの方がそれに近い言葉や対応をされている印象です。
口腔外科に始まり耳鼻科や精神科の受診をすすめられるパターンもよくある話で、多くは問題が見つからず歯科医院に戻り、結果患者さんは転院を考えるようになりがちです。
矯正歯科か大学病院などに行った方がいいのでしょうか?
A.
矯正そのものを審美的な要因で治されるのは一向に構わないかと思いますが、ベロの症状については関係ないと考えています。
※ 当院では矯正治療を行なっておりません。
天然の歯はベロの刺激が加わらないような位置関係におさまるように上下の位置関係が決定され、上の歯を下の歯をおおうようになっています。こういった関係性が崩されるとベロの症状がでてきますので、まずはそうなっていった経緯を調べるところから始めています。ほとんどの場合はターニングポイントがあるため、発症前の状態を推理して近づけてゆくのが治療イメージになります。
診察とセカンドオピニオンをお願いすることを決定すれば、今の歯科医院から私の医療情報として必要な資料は提供すると言われていました。
そちらに診察に伺う時に、持って行った方が宜しいでしょうか?また紹介状を出して貰って、お持ちした方が宜しいでしょうか?
A.
また作成した模型があれば、発症前の状態を推察するプロセスがスムーズになります。
舌の痛みや違和感がある時期を境に発症しているのであれば、何らかのターニングポイントがあると考えられ、多くは歯科での何らかの処置が関与してるケースになります。
発症した後の経過はもちろんですが、発症前の歯科の治療歴なども重要になります。
舌の治療は模型を作製して、咬み合わせを内側から分析するところから始まります。受診している歯科医院で作製された模型があれば、診断はスムーズになります。
・発症後の治療歴
・作製された模型
インプラントがターニングポイントに関与しているケースでは、メーカーや保証書の確認をおすすめします。また製作工程の模型があれば、治療費用を抑えることができます。
・インプラントの保証書
・インプラント製作工程の模型
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口腔外科で病院勤務後、ベテラン歯科医師の元で研鑽を積み、歯科医院の分院長を経験。現在は名東区で歯科医院を開業しています。
診断力と器用さを武器に、オールラウンド型歯医者を目指して奮闘中。