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🛍歯根嚢胞【閲覧注意】|名東区の歯医者|ケーコ歯科

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🛍歯根嚢胞【閲覧注意】

歯根嚢胞…歯の根の先端にできる袋状の病変。感染性の病変で骨を吸収しながら大きくなる可能性がある。

4ヶ月前に歯医者さんで上の奥歯の治療をされたが、被せた後にも歯茎に豆粒の様な腫れが残り、そのまま治療の目処も立ってないということで相談にみえた40代の男性。
以降、たまに大きくなったりするそうで、スッキリしたいそうです。

問題の歯茎を見てみると、なるほど確かに豆の様な腫れがあります。
この病態は歯の根の先端に感染源があるため、歯の根の治療を完治が期待できるのですが…
そうすると写真に見える金の詰め物を削り取って、新たに作り直すハメになります。
金は高価なのはもちろん良い材料なので、正直もったいないです。
当院では3つの選択肢を提示します。

① 外科的手術…もったいないので、外側から病巣を治療する案
② 歯の根の治療…前の先生の腕はわからないけど、再度トライする案
③ 何もしない…症状が軽度なら、数ヶ月後にレントゲンで診査する案

今回の場合は①の外科的手術を選択されました。

切開して腫れた部分を取り除くとブヨブヨとした組織で満たされ、骨も部分的に溶かされています。
この組織をとりのぞくと…

 

やっぱり完全な空洞になっています。根の先端をカットして、断面を封鎖すれば感染源はひとまず封鎖されることになります。

 

最後に縫合して終了。豆状の歯茎の腫れは取り除いています。

 

術後2週間。
正直、傷は縫合時よりも自分の中では開き気味ではありますが…、問題はありません。
この後も経過を見てゆきます。


よく患者さんにお話しするのですが、歯の根の治療で結果が思わしくない場合、別の歯医者さんで再度歯の根の治療をされるのはあまり医療的な発想ではないと感じます。例えばガン治療で化学療法で結果が出なかったのに、別の病院で再度化学療法は提案されないと思うのです。
歯科でも同様に、前に治療した歯医者さんがメチャクチャ上手かったのに症状が出てる可能性もあるはずなので、医療として考えれば前とは違うアプローチも必ず提案すべきだと考えています。

他にも口腔外科については詳しくご説明しています。

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