一般歯科について
保険診療は“どこで治療しても同じ”
ではありません
そもそも一般歯科ってナニ?
じつは一般歯科という分野があるワケではありません。歯医者さんは歯科・小児歯科・矯正歯科・口腔外科の4つだけなので、このうち特殊な分野以外は全て一般歯科といえるかも知れません。実際には、保険治療のほとんどが一般歯科で健康保険さえあれば、誰でも受けられるごく普通の歯科治療こそが、一般歯科なのです。
滅菌レベルは
一般歯科で決まる!
歯医者さんの治療のほとんどが一般歯科の保険診療なワケですから、器具の滅菌レベルも保険診療が基準になります。つまり、保険診療で滅菌・消毒が不十分であれば、自費診療でも不十分なままです。ケーコ歯科では、総合病院での経験をベースに、歯科感染管理者と滅菌技士の試験にも合格し、歯学博士として医院のシステムを独自に構築しています。高水準の滅菌・消毒を一般歯科はもちろん、すべての治療で実感してください。くわしくはこちら
制限だらけの保険治療
保険治療にはルールがあり、点数化された治療だけに制限されているのをごぞんじですか?
「治療方法」の制限
例えば、歯を削る場合。前歯か奥歯か、神経があるかないかだけでも点数は違い、項目ごとに細かく点数が設定されています。この項目のみで診療しなければならず、治療方法は制限されているといえます。
「材料」の制限
保険診療に金やセラミックの被せモノがないのはもちろんですが、実はセメントや詰めモノを始め、材料には保険適用のモノとそうでないモノがあるのです。
どんなに良い材料でも保険適用ではなければ使用できません。
「時間」の制限
歯医者さんでは削ったり、詰めたり、型を取ったり…と色々な治療があり、かかる時間も様々。
保険点数は治療時間を想定して決められており、保険診療にかける時間も制限があるといえます。
どこで治療しても同じなのか?
このように、保険診療には治療方法も材料も時間も制限がありますが、どこで治療しても同じというワケではありません。ゆっくり丁寧に治療したり、学んだ知識や技術を応用しても違反にはならないからです。
それは医療モラルに関わる大切な部分で、熱意と創意工夫で変わる事を意味します。ケーコ歯科では、生まれもった器用さ・大学院での研究力・外科の診断力に、病院で培った医療モラルで、ワンランク上の一般歯科を提供しています。くわしくはこちら
このようなお悩みは
ご相談ください
- むし歯があるといわれた
- 口内炎を治したい
- 口臭が気になる
- 歯周病の治療をしたい
- 歯槽膿漏が気になる
- 歯が欠けた
むし歯について
むし歯になった原因をブロック
黒くなったり、かけて内側が溶けた状態をイメージしてください。詰めモノや被せモノがとれた状態もむし歯としてあつかいます。
むし歯は、必ずしも磨き残しが原因なワケではありません。実は、咬み合わせや詰めモノの設計や歯ならびも関係しています。キチンと診断すれば、弱点をおぎなった治療ができ、むし歯のリスクそのものが変えられるのです。
むし歯のなりやすさは検査でわかる
むし歯は菌とヒトの治癒能力の戦いでもあり、敵と味方の戦力を把握しなければなりません。
ケーコ歯科では、ミュータンス菌やラクトバシラス菌などのむし歯の菌を測定するとともに、唾液による治癒能力を測定できます。
むし歯が多い方や、こどものむし歯のリスクを知りたい方には、サリバテストを提案しています。
POINT
むし歯や歯周病は
ホントに診断?
たとえば歯が痛くなったら、むし歯なのか?歯周病なのか?…それが診断だと思っていませんか?
実は、それは単なる病名です。たとえ、むし歯で痛くなったとしても、むし歯になった原因そのものは詰めモノの設計かも知れませんし、咬み合わせの変化かも知れません。所見をあつめて考えられる病態を絞り込み、原因をふくめて診断するのが医学です。
当院では、なぜむし歯になってしまったのか、その原因をわかりやすく説明します。
麻酔での取り組み
針を刺す前の表面麻酔には種類があります。
麻酔薬を塗る方法は唾液とまざり、霧で注入する方法は滅菌ができない欠点があります。当院では、シール状の麻酔薬を採用し、粘膜を乾燥させ貼り付け、ガーゼでブロック。針を刺す時の痛みを安定して軽減します。
親知らずが不完全に生えている場合は、ほほの粘膜が親知らずまわりの歯肉にあたり、歯肉の痛みをまねきます。また、細菌感染により化膿し、腫れてしまう事もあります。
- 針先の回転
- 針の先端はナイフのように鋭くなっています。針先を押しつけながら手を回転させると、フチから滑るように針先が入ります。
- 組織に合わせて変更
- 手のひらに伝わる感覚から、硬い組織はゆっくり注入して痛みを減らし、柔らかい組織は速やかに注入する事で麻酔の時間を短縮します。
麻酔薬が冷たいままの注射では、痛みとして伝わるので、機械でヒト肌ぐらいに温めて使うのが一般的です。しかし、カートリッジの消毒や加温のムラが課題でした。当院では、温度管理した消毒薬に浸すシステムを考案し、麻酔薬の問題をクリアしています。
麻酔薬の選択
歯医者さんの麻酔薬のほとんどはカートリッジ式です。麻酔薬と血管収縮薬の配合により、麻酔の効きめと循環器への負担が変わるため、体にあわせ、慎重に選択しなくてはいけません。
血圧や心臓だけではなく、脳梗塞や心筋梗塞や妊娠などイロイロあります。一方で、出血しやすくなる病気や、のみ薬、低血圧や不整脈など、選択が難しいときもあります。また、これらの病態がいくつか重なっている場合や、普段のんでいるお薬の影響が加わるため、麻酔薬の選択には知識だけではなく、経験にもとづく感覚も必要になるのです。
ケーコ歯科では、総合病院での経験からリドカインとメピバカインという2種類の麻酔薬を採用し、様々な病態に適切に選択しています。
なぜ電動麻酔器を
使わないのか
注射器は電動麻酔器に比べ、持ち手が針に近く、感覚も手のひらにまっすぐ伝わります。
粘膜に針先を斜めにあて、回転させながら刺し、組織を通過したら骨膜をすくって骨の表面に麻酔する。このような針の回転や針先での組織の判別を電動麻酔器ですべておこなうのは困難です。ケーコ歯科では、ダイレクトに感覚が伝わる注射器でヒトの手により麻酔をしています。
歯周病について
歯を失ってしまう原因の約40%が
歯周病によるモノ
血のでる歯肉やグラグラの歯をイメージしてください。
歯を失う原因の約40%は歯周病。歯への負担や歯周病菌の感染などにより、歯を支える骨が溶けるように無くなります。
歯周病は、原因により3つのタイプに
わけています。
治療法も異なるため、診断がカギです。
01汚染
歯周病はプラークにより、炎症を起こした歯肉が感染した状態。つまり、プラークのないキレイな状態が治療になります。
クリーニングでプラークを除去し、歯ブラシ指導でそれを維持する事で進行をおさえるほか、歯肉の切除や歯肉の整形などの歯周外科も提案しています。
クリーニング
プラークと歯石を超音波で除去し、こびりついた細菌を研磨で落とす事で、歯肉の炎症を防ぐ処置法です。
根本的な治療ではありませんが、保険診療でも歯周病検査とクリーニングによる管理がすすめられています。
ブラッシング
歯みがきの方法をを誰かに習ったヒトは少ないハズで、それが正しい方法とは限りません。
歯ならびや詰めモノ・被せモノの状態によって工夫が必要で、その弱点をカバーするブラッシングを医学的に指導しています。
歯周外科
感染した歯肉を除去し、歯周ポケットの深さを改善する治療法で、症例によっては短期間で効果があります。
高度な外科的スキルが要求されますが、ケーコ歯科では口腔外科のスキルを応用し、保険診療でも提案しています。
02負担
咬む力は体重に比例するといわれ、歯でその力を分散しています。でも、上下の歯がすべて同時にあたらなければ分散できず、一部の歯に集中し、一気に歯周病が進行します。これはクリーニングでは改善せず、根本的に咬み合わせがズレたプロセスを解き明かす、高度な診断が必須です。くわしくはこちら
03免疫
歯周病は歯周病菌による感染症です。持病やクスリの副作用による免疫力の低下や、口移しやキスによる経口感染でも歯周病にかかります。
ケーコ歯科では、受診のたびに綿密な問診をし、様々な可能性を想定しています。
治療後や必要と診断した際に
ご提案させていただきます
- 歯周内科
- 歯周病菌をクスリで治す治療法です。口の中のカビの菌には、歯周病菌の隠れ家のような役割があります。抗カビ作用のある歯みがき粉でカビを減らし、居場所を失った歯周病菌を抗生物質で攻撃する治療法です。
他の歯周病治療の後に、症状を安定させる目的で提案しています。 - 再生療法
- 失われた歯の周りの骨を、人工の骨や合成タンパク質・成長因子などを応用し、再生をはかる治療法です。再生療法は骨を再生し、本当の意味でもとの状態にもどせる唯一の方法になりますが、高度な知識と外科スキルが要求されますが、ケーコ歯科では保険診療でもおこなっています。くわしくはこちら
このようなお悩みは
ご相談ください
- 朝起きた時、口の中がネバネバする
- 口臭が気になる
- 歯肉が赤くはれている
- 歯が長くなったような気がする
- ブラッシング時に出血する
- 歯肉がむずがゆい、痛い
- かたいモノが咬みにくい
- 前歯が出っ歯になったり、
歯と歯の間に隙間ができた
知覚過敏について
シミる歯のほとんどはむし歯ではない?
歯がシミる・鈍痛がする…といえば、すぐにむし歯を思い浮かべる事でしょう。でも、その原因ほとんどは知覚過敏です。
しみる原因は
このような事が挙げられます
- 咬み合わせの悪さ
- ホワイトニング
- むし歯
- 歯医者さんでの歯石除去
- 歯ぎしり
- 歯周病
知覚過敏はなぜおこる?
歯は咬み合わせの力に対し、まっすぐ生えています。でも、咬み合わせがズレていると、咬む力を受けきれずに歯がヒズみ、神経が刺激されてシミると考えられます。知覚過敏は、急激な歯への負担でおきる症状なのです。
シミるだけが知覚過敏ではない?
知覚過敏の症状はシミるだけとは限りません。
負担によって歯はヒズむワケですが、奥歯のように太く頑丈であれば、ヒズまないかわりに歯の根のまわりへ負担が伝わり、鈍い痛みとなって症状があわられるのです。
知覚過敏の治療といえば、知覚過敏用ハミガキやコーティングするのが一般的ですが、どちらも治るワケではありません。
ケーコ歯科では、詰めモノや被せモノによる咬み合わせの変化や、受験や転勤などによる生活の変化などを問診し、原因の歯を選定。調整で咬み合わせを整え、知覚過敏を根本的に治療しています。
POINT 歯ぎしりじゃないの?
そもそも、歯ぎしりは成長での歯ならびの変化に、スリ減らして適応する哺乳類のプログラム。いいかえると、咬み合わせが安定しないと、プログラムも再起動して歯ぎしりがおきます。つまり、歯ぎしりによって知覚過敏になるのではなく、どちらも同じタイミングでおきているのです。
ベロの症状について
違和感が疾患のサイン
舌はとても敏感な部分です。プツプツができたり、赤くなっていれば原因に目星がつきますが、見ても何もないのに症状だけがある場合があります。
それは舌痛症(舌の様々な場所に、ヒリヒリとした痛みや痺れなどの症状が長時間続く状態)と呼ばれる症状かもしれません。一度ご相談ください。
このようなお悩みは
ご相談ください
- ベロの先や縁がヒリヒリする
- ベロの真ん中がジンジンする
- ベロの奥の方が痛い
- わかりにくい味がある
- 舌ガンとかじゃないか心配
担当医へのお悩みも
ご相談ください
- ベロをしっかり診てくれない
- 「気のせいです」と言われる
- ストレスや加齢のせいにされる
- 精神科の薬を処方される
- なぜこうなったか教えてくれない
ベロの症状には色々あります
ヒリヒリ
する
ジンジン
する
味覚が
おかしい
乾燥する
じつは、これらの症状は刺激によっておきるモノです。
それもベロを咬むような強い刺激ではなく、ただ歯や歯肉にさわっているだけのような弱い刺激。
このプロセスの解明が治療のカギなのです。
POINT ベロは咬んだワケではない?
かかりつけの歯医者さんに相談しても、咬んだせいにされてしまう話をよく聞きます。
もし咬んだのであれば、自然治癒するハズ…。
咬んだのではなく、刺激が続いているだけの状態が、ベロの症状をまねくと考えましょう。
精神的なモノの可能性は?
精神疾患は、精神科医の経験にもとづき診断基準を満たす必要があり、診断には治療する責任も伴います。
歯医者さんが軽々しく精神疾患を語るべきではありません。歯科の領域で考えられる診断を絞り込むのが使命だと考えています。
ベロの症状に定型的な治療方法はありません。患者さんの話をよく聞き、症状が起きたプロセスを推理するのです。ここでは具体的な治療例をご紹介します。